それは風。

君が私の側を通るだけで落ち着くよ。

君が私の肌に触れていくだけで、嫌なことを忘れられたりもするよ。

君が私の側にいてくれたから、強くなれた時があったよ。

君が雲を流してくれたから、感動したこともあったよ。

君がいろんなものを持ってくるから、危ない目にあったこともあったよ。

嬉しい時も、悲しい時も、いつも私のドラマを引き立ててくれるのは君なんだよね。

でも、君は私だけに優しいわけじゃなくて、誰にでも優しい。

私だけのモノじゃなくて、皆のモノ。

それが悲しい。

でも、皆は君に恩返しをすることが出来ないから、君はたまに牙をむくんだよね。

似た者同士と言ったら怒るんだろうけど…。

いつもありがとう。

これからも、どうか側にいてね。