だから僕は、生きると決めた。

[死か生か]

誰もが生きていれば、一度は迷い、決断する。

一番身近で難問な選択問題なのではないだろうか?

私の父は、バカ真面目が過ぎる上に、酒に溺れてしまう人だった。

私の母は、精神的なモノを抑える薬に浸けられた人だった。

私の兄は、働きながらもネットで現実逃避をする人だった。

私はと言えば、自分の苦しさを必死に隠しながら生きていた。

ある日、学校から帰ってくると、母が倒れたように眠っていた。

僕はその時、「あ、死んだ。」と思った。そんな状況に出くわしたにも関わらず、人って意外と冷静なもんで、薬の乱用はしていないか、体温は、脈は、呼吸は…。

「よし、大丈夫。」案の定、出かけ先から帰ってきたら、母は、「お帰り!」なんて言って夕食の準備をしていた。

私が高校生にもなると、父から私への束縛が激しくなった。恋愛もろくにできなかった。友人関係も、名前と連絡先を書けだの、自由に出来なかった。

小さな頃からわからなかったが、自分が何のために生まれてきたのかわからなくなる時が日に日に増えていった。

ある時を境に、暑い空の下、すっかり広くなった家と仕事に出た父を残して私たちはその場を後にした。両親は夫婦ではなくて一人の男女になった。

自分のいる環境が変わりゆく中、僕は自分を見失っていた。自分の方が悲しい、寂しい、辛い…。と思っては最低のエゴイストになり果てていた。

高校を卒業した今、就職を選んだ私であったが、「仕事」は楽しかった。

だが、人間関係が邪魔をした。私は、その場で傷つき過ぎたのだ。

だから私は、悩んだ末に仕事を辞めることを決意した。

ただ辞めた。というと聞こえが悪くなるかも知れない。その詳細は現代に疑問を抱く人にならわかると思うからあえて言わないでおくよw

辞めてからというもの、人と会う機会が増えた。そこで沢山の傷ついた心や強く、優しい心に触れた。「花が咲くように笑う人」って本当にいたんだ!とか眼差しだけでこんなにも人を暖かく出来る人がいるんだ!私が散々自分の事しか考えていなかった時あなたもこんなに傷ついていたんだね。なんてことがわんさか出てきた。

そんな時この人たちに自分が気づかされたように、私も誰かに気づかせてあげたい。

あなたにもきっと、絶対理解者がいて独りじゃないことを知って欲しい。

今まで私が救えなかった人、救わなかった人、救うべきだった人を今度は見逃さないように、私が助けたいと思った。

実際に何が出来るかと聞かれたら、言葉にするのが苦手な僕だから、あなたと一緒に泣いたり、頭を撫でたり、抱きしめることしかできないと思う。

私にはまだ、自分の言葉で誰かの力になれる実力や経験値がまだまだ足りてないけど、より多くの人を救うよ。

私は世の中の「普通」や「当たり前」に押し殺された死に損ないの自殺志願者だ。

だけど、美味しいものを食べたときとか「生きててよかったぁ」って思う時が生きてれば必ずくる。死んだらきっと、「あぁ、もう少し生きてればな」って現世の人を見て後悔すると思うよ。

日本に理解者がいないのなら海外に進出してみればいい。言葉は違くても、言ってることはさほど変わらない。

無理だと諦めてしまうのならそこまでだし、あなたも周りの人と何ら変わらないよ。

私は、人が大嫌いだしこんな世の中も大嫌い。

僕は、人を愛したいしこんな世の中を変えたい。

私は死にたいし愛したいし生きたい。

人は一生迷い続けて、何回も決断していくんだと思う。